居抜き物件の初期費用
昨今、企業の従業員から転換して、飲食店や雑貨屋を自分でオープンしたいという人は少なくありません。こういった人達は従業員として労働しながら一生懸命貯金し、資金が溜まったら企業を退職して夢のカフェをオープンしようという人が多いのではないでしょうか。
しかしながら言うは易しで、必要な資金はそう簡単に溜まるものではありません。例えばカフェをオープンしたいのであれば、レンタル可能な店舗を入手するだけでなく、店舗は恐らくスケルトン状態(コンクリート打ちっぱなしの状態)でしょうから、内装・外装共に工事する必要があります。また当然、テーブル、チェア、食器、厨房といった、必要不可欠な品や設備を購入し、設置しなければなりませんので、初期費用だけでも巨額になるでしょう。そこで、居抜き物件を利用することにより、初期のコストを大幅に低減することが可能です。「居抜き物件」とは、スケルトン状態の物件ではなく、前のテナントによる内装や設備が残された状態で、次のテナントが受け継ぐことの出来る物件です。
ですので、初期費用は、簡単な補修、前テナントとの造作譲渡契約(残された備品等の売買。前テナントが無料で譲ってくれる場合もあります)、看板の付け替え等ですので、自分で新たに設備や備品を購入したり、新装工事を依頼し施工するよりも、かなり安く抑えることができ、簡単で余計な時間もかからず済むわけです。